石油の時代は終わった――エネルギー革命進行中

 水増し石油

先日、テレ東の『WBS』(ワールド・ビジネス・サテライト)で、とても驚いたニュースがありました。
キャスターの大江麻理子さんは、こういって切り出したのです。

「燃料に水を混ぜて分量を増やすという新しい技術のニュースです。
軽油に水を混ぜてもそのパワーが落ちないという、次世代エコ燃料が開発されました」

なんと、軽油に水を混ぜながら、もとの軽油と同じ効率でエンジンを動かすという新技術が紹介
されたのです。

しかも、これは海外の話ではなく、山梨県富士吉田市のエネコホールデングスという会社が
開発したもので、すでに地元山梨県では、その水増し燃料で車が走っているのです。

 水を約9割にしてもパワーは変わらず

エコ燃料というからには、当然、その混ぜたぶんだけ省エネになるという話ですが、すごいのは
その混ぜる分量が、数パーセントどころか、半分以上、さらには87.5%でも元の軽油と変わら
ないということです。
その87.5%水増し燃料を新日本検定協会で検査しても、やはり従来の軽油とほぼ同じ燃焼効果
が得られたということで、検査員も驚いていました。

90%近くともなると、もはやこれは軽油に水を混ぜるというよりは、水に軽油を混ぜるといったほう
がいいでしょう。
となれば、アナウンスはこうなりますか。

「水に軽油を10%だけ混ぜただけで、軽油100%と同じパワーになるという技術が開発
されました」!

燃料として使うぶんには、水で10分の1に薄めても効率は変わらないというのですから、
単純に計算して、石油を10分の1に節約できるという話です。

 皮肉な話

山梨県でその水増し燃料車が走っているといいましたが、公道を走れるのは山梨だけです。
だいたい、その水増し軽油を製造するのも販売するのも、日本ではまだ許可されていないのです。
なぜなら、税金の関係です。

軽油には1リットルあたり32円の地方税がかかります。
ところが、水増し軽油には半分しか軽油がないので、地方税もまた半分しかかけられません。
ということで、公道を走れないことになるんだとか。
山梨では、その水増し分についても通常の税を払うということで、特別に許可されているのという
のですから笑えます。

 エマルジョン燃料

このように燃料油(オイル)に水を混ぜた燃料をエマルジョン燃料といい、以前から研究されて
います。けっしてトンデモ系ではありません。
エマルジョンは乳化という意味です。乳化といえば、化粧品の乳液やマヨネーズのように、
液体がトロっとした状態になることをいいます。

水と油というように、ふつう水と油は混じりません。
そこで両者が混じるために、界面活性剤を使います。
今回、この特殊な界面活性剤が新たに開発されたとのことです。
しかし、不思議なのは、どうして燃えない水なんかで水増し(まさに水増し!)しても使える(燃える)
のかです。問題はそこですね。

エマルジョン軽油は、加熱されると、油の中に分散して細かく入り込んだ水が沸騰(爆発)し、
軽油は細かい粒になります。
それによって表面積が増え、軽油はより燃焼エネルギーを増大させるという仕組みなんだとか。

ちなみに、波動の世界でも、以前からオルゴンエネルギーを付加した波動水を燃料タンクに少し
混ぜると、燃費がアップするという報告が多々あります。
ただし、これは体験だけで、そのメカニズムの科学的な解明はなされていないので、声高に
アナウンスはできないと思っていたのですが、エマルジョン燃料とはまた違ったメカニズムもある
のかもしれません。

 石油の時代は終わるらしい

番組では、省エネのエコ燃料ということで紹介されていましたが、それ以上に、
「どうやら石油の時代は終わるみたいだな」という感慨が大きかったです。
「石油の時代は終わる」といっても、石油の何が終わったのか、これでは漠然としていてよくわかり
ませんね。

石炭が石油に取って代わられたように、石油から今度は水素や太陽エネルギー、天然ガスなどに
取って代わられる、というのがまずふつうに思う話でしょう。
でも、そういうありふれた話ではありません。石油はまだ廃れはしません。

 もはや石油は国際戦略の主要な道具ではなくなった

大量生産の時代になってから、石油はこれまで経済の血液といわれたように、物質文明には
なくてはならない存在でした。
第二次大戦で、石油を確保できなかった日本がアメリカにボロ負けしたように、石油がなければ
戦争もできないのはいまもかわりません。
湾岸戦争も、イラクの石油を自分のものにするためにアメリカが仕掛けた戦争です。

ソ連が崩壊して、西欧並に経済が豊かでなかったロシアがなんとか国を維持できたのは、石油
資源があったからです。
もし石油がなかったら経済的に破綻し、ロシアも崩壊していたでしょう。
ロシアは資源国なんですね。

エネルギー源のほかに、化学原料としても石油はまだまだ有用です。しかし、国際的な経済戦争を
コントロールするための戦略的道具として使われることは、もはやなくなるのではないか、というのが
私の考えです。
それが、石油の時代は終わるという意味です。

 石油・ドル基軸通過体制の崩壊

中東の産油国より、世界の石油を牛耳っていたのはアメリカですが、それは石油をドル体制に組み
込んでいたからです。金本位ではなく、いわば石油本位です。
これをもう少しだけ詳しくお話ししましょう。

アメリカが世界を支配しているのは、ドルと石油を通じてです。
世界の貿易の決済や石油の売買はドルで行われ、ドルがアメリカに還流する仕組みになっています。
このドルと石油による覇権を構築するためにターゲットになったのが石油大国のサウジアラビアでした。
1973年、ニクソン政権のアメリカは、キッシンジャー補佐官をサウジアラビアに派遣し密約を交わします。
それはこういうものでした。

アメリカはサウジアラビアを防衛し、サウジ王家を保護する。必要ならどんな兵器も売り与える。
その見返りに、アメリカは2つの要求をする。1つは、サウジの石油販売はすべてドル建てにすること。
もう1つは、貿易の黒字で米国財務省証券(米国債)を購入すること。

これは、日本がアメリカの核の傘に入るかわりに、基地を提供し、米国債をせっせと購入しているのと同じ
構図です。

世界を牛耳っていたその「石油・ドル基軸通過体制」から、石油のポジションがそろそろ外れるのでは
ないか? そう考えられるのです。
国家戦略としてのエネルギー源や、国際通貨システムに組み込まれた、ドルと等価値の存在としての
特別の石油のポジションが、別のものに置き換えられる過渡期ではないかと。
まあ、これは私の読み(憶測)なので、当たるかどうかはわかりませんが。

 シェールオイル革命

それにしても、つい最近まで、石油は近い将来、枯渇が運命づけられていた地球の有限資源でした。
じっさい、あと3~40年という話をよく耳にしませんでしたか?
だからこそ、戦略資源としてアメリカは、自国の石油は温存し、他国から輸入していたのであり、イラクの
石油を牛耳るために湾岸戦争を起こしたのです。

ところが、あと3~40年のそのタイムリミットがなかなか短くならない。
やがて枯渇するはずのその期間が迫るどころか、逆にどんどん増えています。
これは、シェールオイルやシェールガスのように、技術の発展によって、それまで採掘不能だった膨大な
量が、新たに採掘可能になったからです。
いまや石油の生産は、サウジを抜いてアメリカが1位になりました。

 オイル価格戦争

しかしこんどは、過剰な生産で原油安が進みました。
これはアメリカのシェールの増産に加えて、サウジアラビアやロシアが増産し続け、まったく調整しなかった
からです。
サウジの目的は、どうやらアメリカのシェールオイル潰しのようです。
シェールオイルの採掘には資金がかかるので、価格が安くなると赤字になります。実際、原油安のおかげ
で、アメリカのシェールオイル採掘会社は、採算割れでバタバタと潰れました。

ではサウジは、これまでのアメリカとの親密な関係を破って、どうしてアメリカと敵対しなければならない
のでしょうか?
それは、アメリカがイランへの制裁を解いて、中東産油国のパートナーをサウジからイランへと切り替えたの
だと、サウジが認識したからだと考えられます。

一方、サウジの敵対行為をアメリカが看過しているのだとすると、やはりオイルに替わる新エネルギーの
登場が近いのではないかと推測してみたくもなるでしょう。
いずれにしろ、石油はすぐに枯渇するものではないという事実があるからこそ、アメリカは自国の領土から
産出し、輸出しているのだと考えます。

水を混ぜてもパワーが変わらないエマルジョン石油が、いまにして出てこれたのも、石油メジャーが潰さ
なかったからでしょう。この「潰す」というのは、社会的に葬り去るというのと同時に、開発者の生命まで含
みます。

 ロックフェラー家、化石燃料投資から撤退

じつは、石油財閥のロックフェラーは石油事業から手を引きつつあります。
AFP のニュース(2014年09月23日)にこうありました(抜粋)。

世界最大の石油財閥であるロックフェラー一家が22日、化石燃料に対する投資を止めると発表し、
米ニューヨークで23日に開かれる国連の気候変動サミットにとって大きな後押しとなりそうだ。
サミットを翌日に控え、民間機関や個人、地方自治体などによる連合はこの日ニューヨークで、化石
燃料に対する計500億ドル以上の投資撤退を宣言した。この連合にはロックフェラー兄弟財団も含
まれており今後、化石燃料との関わりを可能な限り減らし、また環境に最も有害なエネルギー源とされ
る石炭灰と油砂(オイルサンド)へのすべての投資を止めると発表した。

この背後には、必ず石油利権に替わる新たな利権があるはずです。

 もはや石油メジャーの勢いはない

意外にも、ロックフェラーとロスチャイルドが支配する石油メジャー(セブン・シスターズ)には、もう往年の
勢力はありません。
保有している油田が枯渇しつつあるため、今では産出量の1割、埋蔵量の3%しか持っていないといわ
れています。
これに取って代わったのが、サウジアラビア、ブラジル、ロシア、中国、イラン、ベネズエラ、マレーシアの新
たな国営石油メジャー(新セブン・シスターズ)です。この7社は合計で、世界の石油・ガスの産出量と埋蔵量
の3分の1を握っているばかりか、今後開発予定の9割が新シスターズの支配下になるようです。

 エネルギーを牛耳ることで莫大な利益を得ている勢力がある

考えてみれば、人類社会は、人口増加にともなって、食料生産とエネルギー開発を余儀なくされてきました。
人類史は、そのための領土獲得の攻防戦だったといっても過言ではありません。
もし、エネルギーと食料が無尽蔵に得られるのだとしたら、貧困は撲滅され、戦争も激減するはずです。
しかし、おそらくそうはなりません。

なぜなら、それらを独占し、コントロールすることで、もうけてきた商人がいるからです。
世の必要物を独占し、価格を釣り上げるのが商売のうまみです。
そう簡単に既得権益を手放すはずはないでしょう。
枯渇するまであと何年というのも、でっち上げです。
金やダイヤが、石ころと同じようにそこら中にあったら価値がなくなります。

石油は化石燃料ではなく、地球内部から自然に沸いてくるのだという説があります。
それが本当かどうかはわかりませんが、少なくともプランクトンの死骸なんかの生物由来ではないでしょう。
残り少ない化石燃料だとしておいたほうが、価値は出るのです。

 もっとシンプルで効率のいいエネルギー源は開発されている

それにしても、これだけ電子技術が発展しているのに、燃料だけいまだに化石燃料を燃やしているというのは、
なんとなく滑稽に思えませんか。
原発にしたところで、核燃料を「燃やし」て、その熱で水を蒸気にして、タービンを回して発電しているのです。
やっていることは、蒸気機関車と変わりありません。

おそらく、もっとシンプルで効率のいいエネルギーはとっくに開発されているのではないかと思います。
しかし、それを簡単に公開しては、莫大な石油利権が失われてしまいます。
病気だってそうです。もし虫歯からがんまで、なんでも治してしまう万能薬が、塩のように安価に製造できる
のだとしたら、医療業界は潰れてしまいます。
病気は完治せず、病院へのリピーターが増えれば増えるほどもうかるわけです。

過去にも、ニコラ・テスラをはじめ、「空間から無尽蔵にエネルギーを取り出す」方法を発明した人がいましたが、
それらはみな世に出ず、潰されてきました。
エマルジョン燃料が世に出られたのは、石油の全否定ではなく、まだその効率化の向上ということなので、
利権の全喪失にはならなかったから許されたのかもしれません。

 8年後には核融合が!

2014年10月16日、ロックフェラーの石油事業からの撤退のニュースから1か月もたたないうちに、これもまた
驚くべきニュースがありました。
アメリカで、小型核融合炉が10年以内に現実化するという発表があったのです。
またどこかのわけのわからないベンチャーかと思ったら、これがあのロッキード・マーチン社だったので、
なおさら驚いたのでした。

ロイターのニュースによれば、技術的なブレイクスルーがあって開発が加速されたということです。
そればかりか、なんとそれは大型トラックに搭載できるサイズの小型融合炉で、10年以内に完成し、配備まで
できるというのですから、仰天しないほうがおかしいでしょう。

では、小型ならどうせたいして出力はないのだろうと思われるかもしれませんが、なんと出力は100メガワット
だというのです。
1,000メガワットで1,000,000kw(100万キロワット)ですから、100メガワットというのは、10万キロワットですね。
大型原発を約100万キロワットとすると、その10分の1。
10分の1とはいえ、トラック1台でそれは凄まじいです。
Lockheed Martin: Compact Fusion Research & Development (参照動画)

核融合炉というのは、原子炉並に大掛かりな規模になるはずで、まだ数十年はかかる夢の技術だというのが
常識でした。それを10年で開発するばかりか、いきなり小型化で、さらに一足飛びに実用化ですから、世間
ではさすがに疑問の声もあがっています。
ただ、この化石燃料からの撤退と核融合炉完成の一連の宣言に、なんらかのメッセージが込められているのは
間違いないでしょう。

 フリーエネルギーならもっとシンプルに

画期的なブレイクスルーがあって、一気に現実化のメドがついたということで、映像を見ればたしかにコンパクト化
されているようではあります。
とはいえ、それでもメカニズムはまだ複雑です。

このように、物質からエネルギーをもぎ取ろうというものではなく、もっとシンプルに磁石やコイルを組み合わせる
程度で、「空間から無尽蔵にエネルギーを取り出す」方法も開発されています。
そのエネルギーをフリーエネルギーというのですが、まあ、フリーエネルギーというのは、アカデミックな科学では
荒唐無稽とされ、間違いなくトンデモ系のレッテルを貼られます。
けれども、投下したエネルギーより、取り出したエネルギーのほうが多くなるという「フリーエネルギー」装置が、
すでに開発されているのは事実です。

このフリーエネルギーについては、また改めてお話しすることにしましょう。
空間は、エネルギーに満たされています。
というか、空間はエネルギーそのものなのです。
モノを燃やしたり、くっつけたりしなくても、ただ空間に蛇口をつけてコックをひねるだけで、こんこんとエネルギー
は湧いてきます。
しかも、それはただ(フリー)なのです。

潜在意識のコックをひねると、アカシックレコードにつながって、これまた無尽蔵の知恵をフリーにゲットできるのと
同じです。
それを利用しない手はないのです。
〈了〉